移住2日目。

「わたし気づいたことがある。彼には色々良くしてもらっているのに、昨日荷物を運んできてくれるためにうちに来た時にね・・・」


翌朝、即台湾人友達にLINE相談。


自分はどうやら離れているからこそコレまで彼とうまいことやってこれたんじゃないかということ。あわせて、一人暮らしを始めてみて、とにかく楽チンだし、一人生活をとにかくまず今は味わいたいという気持ちが強いんだと伝えた。生活用品を運んできた彼に同棲を考えているんじゃないかと危惧したり、いやいやそんな気はまだ到底考えられないことだし、パートナーがいたとしてもプライベートな空間、一人でいる時間がわたしには必要だったりと色々現時点で不安視することを彼女に投げかけてみた。


「その気持ちはよくわかるよ。わたしも同じ。いくら好きな相手だって部屋に乗り込まれてきてしまうのはわたしだって嫌だもん。ちなみにそのことは彼には話したの?あなたは根っからのインディペンデントな女性なんだってこと彼はちゃんと理解している?」


言ってなかった。


「おはよう、みてコレ、昨日持ってきてくれて食べなかったホウリンスージャー(鳳梨とついた釈迦頭ていう台湾の果物)、今日食べに来ない?」


昨日追い返してしまって申し訳ない気持ちで朝連絡をしてみた。


「そっちに行ってもいいの?」


「構わないよ。昨日は体調良くなかったし、まだ咳き込むけど、それでも構わないなら。それから、覚えておいてもらいたいんだけれど、あなたの優しさには毎回感謝しているし、昨日色々用意してくれていたことにもありがとうと言いたい。ただ、コレはわたしの挑戦だし、一人でなんでもやっていくと決めたことだからあまりそんな気にしてくれなくても構わないよ。あと、やっぱりわたしには一人になる時間とか一人の時間って大切なの。お互い予定のない週末があれば会うっていう感じでもいいかな、しばらくは。」


1週間前の移住前に、賃貸契約を兼ねて最後の台湾旅としてきていた時に、彼が食べさせてくれたこの食べ物が気にいてしまい、果物屋で購入していた。まだ硬かったから、彼がおうちで熟成させてくれていた二人の果物だった。


「仕事終わらせてから行くよ。8時半くらいになると思う。」


今夜、また彼がやって来る。呼んだのはわたし。昨日、風邪での体調の悪さと、彼の思いがけない世話焼きのおかげで途中放棄していた片付いていない部屋を見渡した。


彼が用意した浴室用の足拭きマットや歯ブラシとかのお泊りセット、その他諸々が目についた。


目についたフランフランの大きな袋に一式ぶち込んだ。必要のない備え付けの椅子を格納したクロゼットの扉を開けてその中に押し込み目につかないようにした。


つくづく思うよ、

わたしって人のありがたみをなんとも思わない薄情者なんだなってこと。



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