台湾 【秘湯】栗松温泉にトライ、の巻

初日に山での蜂の教訓を学び無料オーシャンビューの「八嗡嗡海岸」の見晴台でキャンプをした。


東側の波はしっかりとたちパワーも強い。暗闇の中でも感じ取れる波の音をBGMに爆眠。日の出前に起床、目の前が海一面だったという初体験に息を飲んだ。


2日目はリバートレッキングをしてその日は完了。ただ、その時も人里離れた場所で、今度は蜂ではなく、動物の「フン」に気持ちが持って行かれてしまった。


「ちょっと、このウンチは熊のものではないか?」

「熊ではないよ。そもそも台湾で熊に出くわすことは滅多にないから。」


「日本だって普通は見かけないよ。でも、最近は餌欲しさに民家の方まで出て人襲ったりするニュースやっているし。」


「大丈夫だよ。動物は基本的に人間を避けるから。むやみに攻撃しない限り。」

攻撃しなくたって、彼らが縄張りだと思っているところにズケズケと立ち入っていくこと自体が「攻撃」に値するんじゃないんかい?


あ?

とぶつくさと一人思いながらゴールを目指した。


午後は無理すぎる波の高さに海はスキップ。夜は「池上」にあるコメ畑のど真ん中でキャンプ。朝目を覚ました時に、辺り一面がグリーンの苗で埋め尽くされていた光景は圧巻だった。(まじで)


ただ、連日のアクティビティというか、アドベンチャーに出血ウィークが重なっていたもんだから、私の腰は崩壊寸前の疲労を抱えていた。初日に滝を見にいった際も、早速足裏には爆発したマメがじくじくしていたし、その激痛をかばいながらの2日目以降のリバートレッキングは

ザ・修行。

以外の何物でもなかった。3日目のスケジュールをダーリンに確認したら、私の体を考慮してくれるという優しさを発揮。道も整備されている、一般向けの「ワイルド温泉」に行くという。

「今日行くところは初心者向けのところだから大丈夫だよ。」


「どれくらい?」


「こっからだと2時間くらい車で走って、トレイル自体は30分くらい。」


長いこと車に乗っていられるのは嬉しい。ドライブは好きなので台湾の雄大な自然や街並みを眺めながらの移動はとても楽しい。ただ、ダーリンのいう所要時間に関しては疑いを持った方が良いということを後々になって気づくことになる。


栗松温泉


ちょっとした掘っ立て看板を見た時にハッと気づいた。以前、「世界の果てまでイッテQ」の温泉同好会が来た場所だ!日本にいた時、唯一好きな番組だったので、毎回欠かさず見ていた。温泉同好会メンバーが行ったところだったら「私でも大丈夫!!」という変な自信が湧き早速チャレンジ。


「一般向けに整備された山道」ということだったが、足元が石段とかで整備されているとかそういうもんではなかった。単に「温泉への道筋」的な縄が道の脇に沿って張り巡らされているだけだった。その上、崖下りポイントは数ヶ所あって、やっぱロッククライミング的要素は台湾の山には欠かせないんだなと実感。それでも

「森三中だって通った道なんだし私にだって行けるはず!」

と先を急いだ。一生懸命にゴールを目指した。でも腰がいうことを聞かなくなった。


先に河原についていたダーリンから靴を履き替えるよう指示があり、無言で履き替えた。でもその段階で身体的にも気持ち的にももうどうでもいいやという気持ちになっていた。


「温泉どこ?」


「ほらそこ、その岩場を越えた先だよ。」


すでに温泉を楽しんだ人たちが河原で休んでいた。老若男女。心身ともに元気な人だったら難なくやって来れる場所。5-60人くらいはいたと思う。大きな岩場の先ではジャンプして飛び込むビキニガールズ達がいたり、グループできている子達も多かった。


ダーリンは温泉の方向に向かい、私はその川を挟んだ温泉には行けない側の河原を歩いた。


「ハニー、こっちだよ、こっちにおいで。」


「私行かない。ダーリン行ってきな。」


いや違う、

「私行かない。ダーリン行ってきな、ビキニガールズと楽しんできな、ケッ」が正解。

「漏れ」ないための防御はしてあった。(失敬!)ウェアの下にはちゃんと水着で温泉を楽しむ装備はしてあった、楽しみたかった、でも行かなかった。あんなに人がいる中でいくら防御完全であっても人として万が一「お粗相」をしてしまったら申し訳ない。


その上、山を降りたはいいけれど、再度あの山を登って帰らないといけない。わずかながらのエナジーは温存しておかないといけない。アウトドアの基本や!若いビキニの中に彼の好きな「極上のピーチ」がいないことだけを祈りながら私は河原で


寝た。

How To Go

今、太魯閣の東西ラインは地震の影響などで寸断されています。高雄方面からは来れないと思います。栗松温泉を目指すには東側から攻めてみてください。


外国人の女の子が一人で来ていました。彼女はレンタルの原付バイクで山をツーリングしながら来ていました。運転は厳しいという方がいたら、車をチャーターしてワイルド温泉にトライも可能。

直前で断念してしまった「栗松温泉」体験。ビキニガールズに「隣り入ってもいい?」と確認をしお湯に浸かってきたというダーリンに言わせると烏來のような泉質なんだとか。これぞ「秘湯」


皆さんのチャレンジをお待ちしております!

毎日台灣

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