社会科見学②老舗豆腐店

前回の記事では台北魚市場というお魚キングダムについて感想を述べさせてもらった。


今回は魚市場の前に見学をした老舗のお豆腐屋さんについてお伝えしておきたい。


前回の記事の中で、写真撮影について口酸っぱく注意喚起されていたことは報告済み。相手は仕事をしているから。これが主な理由だけれど、特にここのお豆腐屋さんでおきたトラブルが起因しているのではないかと個人的に思う。


写真を撮っても良いという許可は得たものの、一連の見学を通して考えてみた。


わたしがこのブログやらSNSなどで発信する内容は、台湾の素晴らしさを多くの人に知ってもらいたいということ。


しかし、今回は色々を考慮して、そのお豆腐屋さんの名称や所在地については伏せることにする。


というのも、過去にこういうことあったそう。


老闆(ラオバン、店主)は仕事一筋、筋金入りの豆腐職人。


台湾では多くの老若男女がスマホを持つ時代ではあっても職人気質の老闆はそんなものに興味もない。


「インターネット?そんなものも使ったことがなければ知りもしない。」


ある時、TV局がやってきて勝手に撮影を始めた。一体全体何が始まったんだと老闆は思い、「やめてくれ」と追いやったそう。


追い払われたTVクルーはそれでも撮影をやめずに、物陰からこっそりと撮影をしそれを放送した。


「ここの老闆は性格が悪い。こんな店の味なんてたかが知れている。」


情報機器に関して無知である人に対しきちんと理由を説明しなかったTV局側の問題である。

以上のことから、撮影などに対してはとにかく嫌悪してしまう様になってしまったという。


朝の4時。店舗内の作業風景を見させてもらい、年季の入った建物や作業道具を見て歴史を感じた。


今回、撮影許可が出たのも、きっとガイドの蘇さんと老闆との繋がりからなのだと思う。これまで彼が地道に丁寧に活動の趣旨を説明してきたこと、また相手を尊重していることがこちらにもひしひしと伝わってきた。


この時に出来立ての豆乳が振舞われた。ほんのりと暖かく、まろやかな舌触りのそれは丁寧な仕事をされている老闆や他の従業員の方達の心がこもっていると強く感じた。


肌寒い早朝、まだ夜明け前の暗い路地で飲んだあの豆乳の味は忘れられない。


今回、このお店の所在地は伏せることにした。ただ、わたしだけこのお店の味を経験してみんなは経験できない、というのも失礼な話。


次の記事では、実際にこのお豆腐屋さんの味を楽しめるとっておきのお店を紹介します。



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