台湾 新型コロナウイルスについて
今日はここ最近世界で猛威を奮っているコロナウイルスについて台湾内からの視点で書いておこう。
既に2月に入ってしまったわけだけれど、1月22日、「明日から春節の長期休暇だね!」っていうワクワクした日に同級生のガールズたちとランチに出かけた。
その少し前から、武漢で原因不明の肺炎が流行っているというニュースは既に出ていた。食事前は手洗いをし、マスクしないとねなんて話をしながらスイス人のルーがこんなことを言い出した。
「今夜WHOが緊急会見するって。今回の肺炎の件で。」
ニュースでも報道されたけれど、WHOがその時緊急事態宣言を出さなかったことで、中国との忖度がなされているのではないか、もはやWHOも買収されているのか、そんな風に思った人も数多くいたと思う。
で、今に至る(現在2月1日、先日第2回目の会合で遅ればせながらの緊急事態宣言発表済)
とにかく春節の連休中も「武漢肺炎」「コロナウイルス」に関するニュースをあさり続けていた。
日に日に感染者数が増大していく異常さとか、地方政府が情報を隠蔽していた闇とか数多くの話が出ているけれど、その辺の突っ込みどころ満載な部分はすごーく興味はあるけれど、今回は一旦横に置く。
冒頭申し上げたとおり、今回は台湾での新型コロナウイルスの対応・対策に関して報告をしておきたい。
今後も台湾旅行を計画をしている人が多いと思うので、
実際今台湾ではどうなのか?
ということに焦点を合わせて報告。
実際に台湾でも、武漢から戻ってきた台湾人が感染していたというニュースは出ている。
最近では武漢に寄って、その後ヨーロッパ旅行に行った女性の感染が判明。
旅行途中から体調が悪くなり台湾に急遽戻り、その際に空港で自ら体調不良を報告したという件。案の定コロナウイルスに感染していたのですぐ様病院に運ばれ隔離されたというニュースも出た。
台湾は日本と違って「前例」を経験しているので正直、政府の対応は日本に比べても格段に早かったように思う。前例は2003年に流行したSARS。地理的に日本よりも台湾の方が中国に近いので過去経験をしたSARSの流行状況を非常に深刻に受け止めて今に生かしているように思う。
20日には過去14日以内に中国への渡航歴があり、肺炎症状がある人は国籍にかかわらず届け出が必要になっている。届け出次第即座に隔離されてしまうのだけれど、この渡航歴の無告知や渡航歴のある人との接触の有無も知らせないと違反者として罰金が科せられる。
政府各署の対応のみならず、国民個人レベルにおいても、公衆衛生に関しての意識は高い。
こんな感じで、感染症対策の機関の公式ラインや
蔡英文総統のラインでもマスクの使い方や、コロナウイルスに感染しないような日々の習慣などのお知らせなんかがバンバン届く。
私の家族に言わせると、私自身の衛生意識は、日本人の潔癖レベルの足元にも到底及ばず、台湾人の衛生レベルにも追いついていないと。
個人的な見解を述べさせてもらうと、
「汚いに慣れていた方がちょっとやそっとのことでは病に犯されないってことだよ!!」
と胸をはって言いたい。
キレイ、キレイって傾向に慣れすぎると弱い人間になっちまうんだよ!
(・・・という話も今回は一旦横に置いておこう)
現在の台湾には高度な医療技術も医療システムも同様に揃っている。数多くの専門家が日々コロナウイルスの流行を阻止するために尽力している。
台湾がWHOに参加できていないということが日本の国会でも話題に上がったけれど、過去同様の感染症の経験を持ち、前例から得た様々なノウハウなどをもとに対策を取れる台湾と協力体制ができても良いのではないかなと個人的には思っている。
基本的に、普段から街中、公共交通機関の中でマスクがない際に手などでも覆わずに、くしゃみ、咳をするのはマナー違反だと言われるのは日本同様。
マスク不足は台湾でも言われているけれど、基本的にどこに行っても皆さん今マスク着用。食事の時に外すくらいで、逆にマスクしていない人を見かけると「大丈夫?」と思ってしまうほど。この辺は台湾の人も同じように感じているはず。
商業施設には日本同様、入館前のアルコール消毒が普段から置かれている。
新型コロナウイルス
世界的な広がりをみせ、まだワクチンも開発できていない段階では海外旅行も一旦控えておこうかという意識になるのは当然のことだと思う。
ただ、少なくとも過去SARS経験を活かした台湾の対策は、住んでいる人にとっては安心していられる環境であると実感できる。後は個人でできることとして
手洗い・うがい・マスク
この辺の徹底かな。
ただ、台湾の教訓で面白かったのが
手洗い・マスク・適度な運動!
やっぱり見えないウイルスが怖くて家に閉じこもっているだけではなく
免疫力を高めていこうね!という意識の違いかな。
以上
台湾より新型コロナウイルスに関する生活情報でした。
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